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Con-Tech(建設テック)とは何?Con-Techを活用した生産性アップ事例をご紹介!

公開日:2023.07.21 更新日:2023.08.02
Con-Tech(建設テック)とは何?Con-Techを活用した生産性アップ事例をご紹介!

Con-Tech(建設テック)とは、クラウドツールやICT・AI技術を取り入れて建設業界の抱える課題を改善しようとする動きです。従来の仕事を効率化し省人化するなど、業務を劇的に改善する可能性を秘めているだけでなく、資金繰りの改善や受注の促進など、その対象分野は広範に渡ります。

Con-Tech(建設テック)とは?

建設業界において「Con-Tech」という言葉が話題です。Con-Techとは、「建設(Constraction)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた造語で、ICTやAI技術を取り入れた建設業の生産性向上の取り組みのことを指します。

Con-Techを導入する意義

建設業界は設計から工事の施工まで多くの人が携わる労働集約的な産業です。少子高齢化による就業者数および技術者の減少に加えて、働き方改革関連法案の適用により残業時間や休日が厳しく規制されるようになるなど、業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。

Con-Techを導入する意義は、建設業界における労働生産性を向上して、ひとりひとりの業務負担を減らすことによって人手不足に対応することにあります。

Con-Techを導入するメリット

Con-Techを導入すると、これまで情報収集や打ち合わせ、設計や管理に掛かっていた時間を大幅に短縮できる可能性があります。

単純作業をAIに代替させることでの時間短縮はもちろん、ヒューマンエラーを減らし手戻りを無くす効果も期待できるでしょう。

また、対面での打ち合わせや紙ベースでの確認からインターネット環境を利用したオンラインでの打ち合わせやデータベースによる管理に移行するなど、書類の作成や保管に掛かる手間を大幅に減らすことも可能になります。

Con-Techの導入事例

Con-Techの分野にはJTCからスタートアップ、海外資本まで様々な企業が参入しています。

ここでは、Con-Techを活用して建設業界の課題を解決するソリューションを提供している企業をいくつかご紹介します。

Con-Techの事例①建材のメーカー横断オンラインカタログシステム

「truss(トラス)」は、建材データベースを活用して、建設プロジェクトで使用する材料を関係者全員で選定・管理するクラウド業務システムです。

従来はメーカーや建材問屋が各自で用意していたオンラインカタログを統一プラットフォームで閲覧することが可能で、現在は102社・42万件もの製品が登録されています。

設計者にとっては建材の比較検討の時間が短縮されるだけでなく、仕上表の作成やBIMへの連携まで一気通貫した作業が可能です。

発注者・設計者・施工者間で同じ情報を共有することで、確認不足や思い違いによる手戻りロスも減らすことも期待できるでしょう。

参照:truss公式サイト

Con-Techの事例②施工管理の業務プロセスをオールデジタル化

「Photoruction(フォトラクション)」は建設工事の生産性向上を支援するクラウドサービスです。

工事写真台帳の管理や図面の管理・閲覧、工程管理などの施工管理の業務プロセスをITにより効率化するとともに、業務タスクの管理やフォーマットに従った検査の厳格化などにも対応したうえで、各種の報告業務を迅速化します。

既に20万件ものプロジェクトで導入実績があり、報告作業にかける時間を99%削減し現場での1人あたりの作業時間を月20時間減らした事例も出ています。

参照:Photoruction公式サイト

Con-Techの事例③元請から現場の職人まで施工情報を一元管理

「ダンドリワーク」はハウスメーカーや工務店、リフォーム事業者向けの業務効率化アプリで、施工現場に必要な図面や工程表などの資料すべてをクラウド上に一元化できます。

複数の現場が同時進行することが一般的な住宅等の工事現場において、各現場の詳細情報や図面・工程表を一元管理し、元請から専門工事業者・職人まで同じ情報を共有できることが特徴です。

現場でスマホで撮った写真をその場でアップロードして報告すれば、関係者にスピーディに情報を共有することによって施工のタイミングを逃さないようになります。変更や更新があった場合もリアルタイムに関係者全員に通知し、手戻りを防ぎます。

元請の事業者は現場ごとの個別の発注を業者ごとに集約し、経理作業を効率化することもできます。

参照:ダンドリワーク公式サイト

Con-Techの事例④安全書類作成の効率化サービス

「Greenfile.work(グリーンファイル・ワーク)」は、作成に多くの時間を要する工事現場の「安全書類」を自動作成・管理して業務負担を軽減するサービスです。

事前に登録しておいた会社や現場従事者個人の情報から、施工体制台帳・施行体系図等、多くの書類を自動で作成します。

自動作成した安全書類は、紙ベースではなく共通のプラットフォームにクラウド経由で提出・受取・保管されます。免許や資格の期限切れなど、不備項目があった場合は自動チェックし指摘する機能も搭載しており、コンプライアンスの強化にも効果を発揮します。

また、AI顔認証との組み合わせで、現場の入退場管理や人工集計などの労務管理資料の作成も可能です。

参照:Greenfile.work公式サイト

Con-Techの事例⑤発注者と受注者のマッチングサービス

「タチドコロ」は、建設業に特化したマッチングプラットフォームサービスです。建築依頼をしたい個人や企業といった発注者側と、受注者側である設計事務所や建設会社が適正な価格で早期に成約することを目的として立ち上げられました。

建設業界は大きな金額が動くため新規の取引には慎重にならざるを得ませんが、タチドコロでは一級建築士・一級施工管理士・コスト管理士・宅地建物取引士からなる専門家で構成されたコンシェルジュチームがサポートすることにより、発注会社側と受注者側が安心して取引できる環境を用意しています。

コンシェルジュチームは発注者の希望要件の整理を補助したうえで相場と比較した工事価格の査定を行い、適正価格での発注をサポートします。

受注者に対しては、スピーディな案件受注と発注者との関係構築をサポートして、技術者や現場従事者のリソースを無駄にしない安定した受注を実現します。

参照:タチドコロ公式サイト

Con-Tech(建設テック)を活用して労働生産性を向上しましょう!

Con-Techを導入するメリットと、活用して業務を効率化するサービスの事例をご紹介してきました。

スタートアップの新規参入企業も多く、選択肢が数ある中で自社に合ったベストのものを導入するためには、まずは業務のボトルネックとなっている部分を社内で議論するなどのコンセンサスを形成することが欠かせないでしょう。

Con-Techの市場規模と今後の動向については、こちらの記事も参考にしてください。

Con-Techの市場規模は?建設業界の動向と今後の展開についても解説!

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